「チャオ、ラガッツォ」

「?」

「こんにちわ、お兄さんって意味」

「ども」

「ボクの名前は。ねぇ、山本クンであってるよね」



山本はの笑顔につられて微笑んだ。
綺麗な人だな、と思ったのが第一印象。
話して見て、何処かしら底の知れない人だ、と思ったのが第二印象。



「えと、さん?がどうして俺を?」

「気になったから」



言うとは真っ直ぐ山本を見、そして笑った。
何故か鼓動が早くなった。
潮騒にも似た耳鳴りが煩い。



「一目見れたし、もう行くね。チャオ」



ひらひらと手を振るに、山本は手を振りかえした。
完全にの姿が見えなくなった後、山本は頭を掻く。
まるで自分が被食者にでもなった気分だった。
絶対的な捕食者を前に、ただ食されるのを待つのみの獲物。



「なんでだろーな」







ragazzo ラガッツォ 男の子
2006 03 19

  

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