お子さま行進曲



「オヤジ、クソガキ知らねぇ…」


あちこち船内をうろついての行きそうなところはおおよそ見て回った。
サッチの部屋もジョズの部屋もビスタの部屋もイゾウの部屋も、みんなみんな見て回った。
その度にからかわれたり保護者だと言われたりしたのが気に食わない。
仕方ないじゃないか、成り行き上面倒をみる羽目になったのだから。
あと見てない所でが行きそうな場所といえば。


「遅かったな、グララララ」


いた。
オヤジの腹の上で丸まって寝てた。
人の気も知らずに。


「ったく、世話掛けさせやがって」

「マルコのバカってぎゃんぎゃん吼えてたぜ」

「これからナースんとこで世話になれっつっただけだよい」

「なんだ、面倒みるのに飽きたか」

「男と女が同室じゃ、不都合だってあるだろ」


次の瞬間待っていたのは、オヤジの大爆笑だった。
衝撃で眠っていたも飛び起き、きょろきょろとあたりを見渡す。
そしてマルコと目があった瞬間、ぴゃぁとわけのわからない悲鳴をあげてオヤジの布団にもぐりこんだ。隠れたのか?


喜べ、お前の貰い手が決まったぞ」

「ハァ?」

ずっとおやじといっしょにいるもん」


布団の中からもごもごと声がする。
オヤジはを布団の中から引っ張り出して、俺の方に向けた。


「マルコがお前がでかくなったらもらってくれるとよ。グラララララ!」






  
2010/09/18