お子さま行進曲



「マルコー、一緒に寝よー」


様式美というらしい形だけのノックをして、は返事も聞かずにドアを開ける。
先ほどまでエースと話していたので、夜半を過ぎているが気にしない。
自分の分の枕だけ持って行けば、それだけでいい。
マルコは起きていたら迎えてくれるし、寝ていてもベットを半分譲ってくれることを知っている。
隊長格なので少しだけ優遇されて広い個室、人外並みに大柄な船員が多い中、まだ人間の域を出ない程度の大きさのマルコには少し大きなベット。
一人くらい増えても、窮屈さを感じることはない。

今日ももう床についていたマルコだが、無言のままベットの端に寄ってのスペースを空けてくれた。
明かりのついていない暗い室内でも、は障害物に阻まれることなくベットにたどり着く。
整理整頓を心がけるマルコなのでものはあるべき場所にきちんと納められているし、幼いころから慣れ親しんだ部屋なのでどこに何があるか把握している。
枕を置いて、布団に潜り込めばそれでおしまい。
目を閉じて、深呼吸する。
隣の体温に安心する。


「さっきね、エースと話してたんだ」


返事はない。


「やっぱり、みんな一緒のがいいね」


マルコに寄り添うと、マルコは身体を回し正面からを抱きしめた。
肩に回された手の重みが心地いい。
胸に顔を埋め出来るだけマルコにくっつく。


「おやすみ、マルコ」


いつからか別々に寝るようになってしまったけれど、が寝たいというと一緒に寝てくれる。
はオヤジのことも好きだけど、マルコも好きだなぁ、とマルコの腕の中で眠りについた。







  
マルコさんは寝た振りしねぇとやってらんねー。って感じです。あと、こんな夜遅くまでエースと一緒にいたことが気に食わないご様子。
2010/09/21