お子さま行進曲



マルコに会ってね、いつもどおり抱きついたら甘い匂いがしてね、そういえば昨日の夜女の人とホテルに入ってったなって思ってね、それでね、それで。

の歪んだ顔を見て、おそらくそんな自分に気づいていないであろうを見て、サッチは得心がいった。
なぜが元気がなくなったのか。

確かめなくてはならない。




「うん?」

「マルコが他の女といて悲しかったか?」

「悲しいというよりも…違う、なんだろう」

「よく考えろ」


目を閉じて、はまたテーブルの上に伏せた。
サッチは焦らず、一口自分のホットミルクを口に含んでじっくりとの返事を待つ。

マルコから知らない匂いがすることはあった。
それは随分昔のことで、がまだ子供だった頃だったような気がする。
大きくなってからは、あまりなかった。
今回久々にそれがあって、それがどういうことなのかわかるようになってて、女の人とやらしいことをした後で、つまり、えぇと。


「わかんない」

「考えろ。、これは考えて答えを出すべきものだ。例えば、俺が女とヤッたのを見てどう思う?」

「またかぁって思う」

「マルコは?」

「マルコは………」


マルコが、女の人といて、知らない匂いをさせていて、それはやらしいことをした後で。


「さびしい」






  
2010/10/02