お子さま行進曲
夜の街、酒場で声をかけた女と宿屋に向かって歩いていた。
深夜というよりはあまりに早い時間だった。
特に目立った物のない、平凡な街だった。
だから早々に見切りをつけ、酒場へと赴いたのだ。
夕刻と言っても差支えない、夕日が沈んだばかりの薄暗い夜の闇の中。
女が腕をからめてくるそのままにふと視線をあげた先に、誰かがいたような気がした。
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主人公サイド
2011/04/05