■家族は好きです。の巻

「こんにちわ。 今日からお世話になると申します」

「あらー、可愛いお嬢ちゃんねー。 はい、こちらこそよろしく!」


宿に到着です。
はー、民宿ってやっぱり、民宿ですね。 ふつうのお家みたいです。
とりあえず初日ですし、今日はこのままのんびりあたりを散策して明日に備えましょうか。
まずは部屋に荷物を置いて・・・。


「こらぁー! ゆーじろー!!!」

「ひゃー、逃げろーっ!!」


・・・本当に、アットホームな雰囲気ですねぇ。 
部屋にいたら、下の階から声が聞こえてきました。
この声は先ほどの奥さんと、息子さんでしょうか?
ふふ、わたくしの家族は元気にやってますかねぇ。
そうだ、ちょっとのぞいてみましょうか。
って、わぁ。
階段から下をのぞいたら、いきなり息子さんが現れるなんて反則ですよ。 
危うくぶつかるところじゃないですか。
あら、ひょっとしてこれも漫画的恋のはじまり方ですか? 
沖縄って出会いに満ち溢れてますねぇ。


「っとと、お客サン?」

「えぇ、今日からお世話になります」

「なーんもねーとこだけどよ、ゆっくりしていくばーよ」

「貴方は、今願い事ってありますか?」

「んなもん決まってらぁ! 今は、」


「ゆーじろー!?」


「げっ、鬼ババ! じゃー、いってくっさー!!」

「あ、こら、待ちなさいってば!!」


あらー、元気のいい息子さんですねー。 お母さんもまだまだ若くてらっしゃる。
いいですねぇ、これぞ平凡家族。 日本の家庭。 家族とはえてしてこういうものです。
幸せな気分になれますねぇ。 うふふ。


「ごめんなさいねぇ、騒がしくって」

「いいえ、こういう騒がしさは大歓迎ですよ」


(鬼ババから逃げて、みんなと楽しくテニスすることさー!)
うちなーぐちなんて、うちなーぐちなんて…ッ!!   甲斐裕次郎   2008 08 05   
魔女っ子の魔法に満足したよ(ワンドリランキング)

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