■白の服にシミはみじめ。の巻

ケータイとお財布だけ持って、民宿の周りを散策です。
しかし、さすが沖縄。 あっついですねー。 夏ですから当然っちゃー当然なんですけど…。
わたくし、文明の利器と同時に育ったので太陽の暑さが身にしみます。
民宿にも扇風機しかありませんでしたし。 
まぁ、その暑さも沖縄に来たからには楽しみの一つだったんですけどね。

おっと、ぶらぶら歩いてたらアイス屋さん発見ですよ!
現在体感気温37度、汗だくだく、こころなし疲れた気がする、よって、あのアイス屋さんに寄らないという選択肢はないのです!
ふふふ、レトロな感じのアイス屋さんで、雰囲気もばっちりです。
イチゴにオレンジにグレープにメロン。 パインに酢橘まで。 あらあら、ゴーヤー味のアイスまであるんですか? さすが沖縄ですね。


「すいませーん、オレンジ味のアイスキャンディーくださーい」

「はいよー」


お店の前にある、日陰になった椅子に座ってぺろぺろですよー。
あうー、暑い中にも幸せ見つけたり、ですよー。
アイスキャンディーうまうまー、ですよー。
…いけません、暑さのせいで若干キャラが変わってきてしまいました。


「ぎゃはは、まてよ凛!!」

「まってられっか! 捕まったらゴーヤーだなんて、逃げるにきまってるさー!!」

「ほら、知念も何か言ってやれって!」

「…………今ならまだ、ゴーヤーだけだ」

「それ、慰めになってねぇさ!!」


目の前を駆けていくよく日に焼けた制服男子たち。 
部活帰りでしょうか? 楽しそうでいいですねぇ、青春ですねぇ。
…先ほどから感じていたのですが、わたくし、沖縄に来てからキャラが変わってるような気がします。
なんといいますか、自分で言うのも嫌なんですが、おばさん臭くなってません?
嫌ですね、わたくし、まだ若いのに。 …若いですよ? 若いのですよ?
……終わりましょう、この話題。

あら、後ろから猛スピードで走ってくるのは空港付近で出会った木手さんじゃないですか。
…そうですか、貴方、学生だったのですか。 わたくし年上好きなんです、残念です。
気づいてくださいました? あぁ、会釈。 頑張ってくださいね、という意味を込めて、わたくしは手を振ってみました。
そうですね、アイスもおいしいですし、ちょっと協力してあげましょうか。

(指) ぱっちん


「ぅおっ!?」

「だっせー!こけてやんのー!! 今だ、捕まえろっ!!」

「すまんな」

「だぁーっ、知念まで裏切んのかー!!」


「やっと追いつきましたよ、平古場君」


その後断末魔やら叫び声やら悲鳴やら鳴き声やら謝罪の声やらが聞こえましたが、わたくしはアイスが溶けてしまう前に食べてしまうことが大切でした。  だって白いワンピースに、オレンジの橙がこぼれたら大変ですもの。


「誰でもいいから、助けてくれーっ!!」
平古場凛   2008 08 06   
魔女っ子の魔法に満足したよ(ワンドリランキング)

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