■飛び跳ねるV字カット

「はじめまして、こんにちわ、魔女っ子です。 唐突ですが貴方の願いを叶えて差し上げましょう」


シャランラ。

思わず着地をミスって、地面と熱烈キッスをした。
クソクソ、一体なんなんだよ! めっちゃいてぇじゃねーか!


「あぁ、すみません、出てくるタイミングがまずったようですね。 仕方ないのでサービスです」


よく見ると三角のでっけー黒い帽子、やっぱり黒いマントとその下にはセーラー服、と杖。
その杖を一振りすると、地面と熱い抱擁をした所為で擦り傷だらけの俺の体は一瞬で元通りになった。
うっそ、もしかして本物の魔女っ子!?
もう全然いたくねーし!


あんた、本物!?

「魔女っ子です、まだ正式な魔法使いではありませんが」

「すっげー!! 俺初めて見た!」

「お初にお目にかかります、素直な方で大変助かります。 で、貴方の望みはなんですか?」


俺って超運がいいかもしんねー!!
てゆーかマジもんって初めて見た!
魔女ってマジでいるんだな!!


「俺、1回でいいから空飛んでみてー!!」

「ラジャー、了解です。 どんなコースがお好きですか、箒に乗って空の旅、ふわふわ遊覧飛行、羽根を生やして鳥になる」

「自力で空飛んで好きなところに行きたい!」

「1日だけですが、その願い、迅速かつ的確に叶えて差し上げましょう」


ペルータンペットパラリラポン 空を飛べるようになーれ


「あ、モモちゃん」

「親しみやすくていいでしょう?」


その日1日俺は思いっきり空を飛んで楽しんだ。
帰る間際聞いたんだけどさー、魔女っ子の名前はっつーんだって。
ついでに携帯番号もメアドも聞いちゃった!
俺は素直で可愛いから特別だってさ!!(可愛いは余計だけど、嬉しーぜ)
つーか魔女っ子も携帯持ってんだな、って聞いたら、じゃなかったらどうやって連絡取るんですか、って返された。
へー、なんだか魔女っ子ってのも現代的になったんだなー。
向日岳人   2006 05 27   
魔女っ子の魔法に満足したよ(ワンドリランキング)

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