■応接室で、説明
「おや、どうかなさいましたか?」
「・・・ミカエリス先生」
真っ黒な燕尾服の男の人。
ここの人って黒好きなのかなー。
「そちらの方は? 見かけたことありませんね」
「先生、やっちまいました。 不覚です。 助けてください」
「お困りのようですね。 私でよろしければ、ぜひお手伝いさせてください」
*
凄く豪華な部屋に連れて来てもらっちゃった。
天井にはシャンデリア。 床は真っ赤なカーペット。 座ってるのは真っ赤なソファー。
目の前の黒くて綺麗に磨かれたテーブルには美味しそうな紅茶。
うーん、オレどうなっちゃうんだろ。
家に帰れるなら帰りたいなー。
*
「と、いうわけなんです」
「ごめんなさい、すみませんでした」
これまでの経緯を説明してくださった・・・えーと、ミなんとか先生。
ぺこりって頭を下げて謝ってくれてるさん。
んー、なんだか話が凄すぎてついてけないけど、学校につれてこられたんだね。 この学校に。
すっごい不思議な学校で、一般教育から魔法使いとかヒーローとか勇者とか超能力者とか、そんなすごいことまで教えてくれる学校なんだって。
「滝さんをこちらに連れてきてしまったのはわたくしのミスです。 何かお詫びできることはないでしょうか?」
「気にしないで。 気にしてないから」
「そして滝様。 貴方様にはある権利が発生いたします」
「権利?」
「この学校に入学できる権利です。 色々便利な学校ですよ」
「え、それ普通にいらないです」
だって、氷帝に通ってるし。
幼稚園からずっとエスカレーターで氷帝に通ってて、高校も氷帝に行くつもり。
だからこの学校に編入する気はないよ。
「補足説明は私が致しましょう。
この学校は学校であり、予備校みたいなものです。 通っている学校は別に辞めなくともかまいません。
もし学校に通ってらっしゃらないのでしたらこの学校で全てを学べばよろしいのですが、滝様のようにご自分の世界の学校に通ってらっしゃる方は特別学科の授業だけ受けるということも可能です。もちろんご自分のご都合の会う時間帯の授業を選べます。 それに授業料は全額学校側が負担いたします。
つまり、今の生活に支障をきたすことなく魔法科のような特殊技能科の授業だけ受けるということも可能なのです。
ご理解いただけたでしょうか?」
えーっと、つまり、学費はタダ。 好きな時間に授業受けれて、しかも不思議な授業を受けれるってこと?
それってすごく楽しそうだね。
「即決なさらなくとも結構です。 まずはこの学校をごゆるりと見学なされてはいかがでしょう?」
「差し支えなければわたくしがご案内しますが?」
「お願いしようかな」
セバスチャン・ミカエリス 黒執事 2007 05 11
魔女っ子の魔法に満足したよ(ワンドリランキング)
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